こんにちは、宮島です。
現在建築中の現場で、外壁が「そとん壁」のお家があります。
そとん壁とは、「シラス」でできている素材です。
シラスとは「シラス台地」のシラスで、マグマが岩石となる前に粉末になった物質です。(鹿児島・宮崎の南九州が産地になります。)
そんなそとん壁の特徴ですが、
・100%自然素材なのに完全防水。シラスの特性を生かした二重構造で雨水の浸入をシャットアウト。
・色褪せがなく、長期に渡り、美観を維持。
・厳しい自然環境にも劣化しない高耐久性。退色・劣化が起きにくい。
などがあります。
そとん壁で外壁仕上げをする場合、下塗り材に粒子の細かいシラスを原料としたものを使うことでしっかり防水します。
そのうえで上塗り材としては下塗り材より粒子の荒いシラスを原料としたものを使うので、雨が降っても水が引力で下に流れ落ちる構造になるため、100%自然素材を使ってもなお、完全防水が可能になるというものなんです。
カラーや仕上げパターンのバリエーションもいろいろあります。
今回建築中のお家は W-121の「スチロゴテ仕上げ」です。
<仕上げ前>
仕上げ前でも綺麗です(^^) (※その日の天気や角度ですこし色味が違うように見えるかもしれません)
<仕上げ後>
印象がガラッと変わりましたよね(o^^o)完成が少しずつ近づいてきて、とても楽しみです!
シラス独特の風合いや質感もあり、和モダンや落ち着いた印象を与えたいときには、塗り壁ならではの落ち着いた色味がとても良い効果を発揮してくれると思います。
しかし、良い所ばかりというわけでもなく
左官工事費・塗り壁材料費が必要なため、コストがかかる点や、ひび割れの可能性などもあります。基本的には柔軟性がありひび割れにくい素材ですが、地震の揺れなど外的要因によってはひび割れの可能性や、表面が少し剥がれ落ちることがあります。
いずれも建物の安全性能には問題ありませんが、採用する場合はそういう特徴のものだと理解しておく必要がありますm(_ _)m
家づくりでも大切な外壁選び、いつでもご相談ください♪
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。