間取りを描いているとき、勿論それは色々なことを総合的に考えつつとなりますが、部屋の要素をキチンと整え(それだけでも充分にクリアすることは何年経っても僕に取っては毎度難儀なことです)、構造だけなく採光やら通風も重要視して考えていくという実務的な話だけでなく、お施主様のことをずっと考えているように思います。
お会いした時間の長い短いはお客様毎に違う部分はありますが、例えば打合せの折に着てらした服や身に付けられていた物やアクセサリー、どんな靴だったかとか、車はどんな車に何色で乗っておられるとか、お客様から発信されておられる個人の嗜好の傾向(それは多くの場合意図的ではないにせよ)を家の要素に還元できないかと考え抜きます。
ですので結果として間取りを描くという行為は、僕に取って僕の中のお客様像の具現化というニュアンスも色濃くあります。
それが理由で当社の施工事例をご覧頂くと様々なタイプの家が在り得るということになる訳です。
お施主様にはいつも『僕はフィルターですので』そんなことを半分冗談、半分本気でお話しさせて頂いておりますが、お客様自身がお持ちのイメージと僕の感じるお施主様らしさを建築的に合理的かつ納得感のある形にまとめ、僕のご提案図面を通して家で『自分らしさ』を表現できる一助になればというのが、不謹慎な言い方ながら家づくりの興味の尽きない面白い側面のひとつになります。
違う言い方をしますと、お施主様への深い愛情と共感があればこそ成立するのが注文住宅だとも考えております。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。
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