街で見かける人にオシャレだなぁとか、着るものに拘っておられるなぁと思う方に遭遇することがあります。
ただ、『その恰好を自分がして似合うのか?』というと、それはそれで違うなぁと思うこともありますし、身銭を切ってまで、『その服が欲しいか?』と言われると、それも違うなぁと感じることも多々あります。
少し話がズレますが、ここ数年電気自動車こそが未来であり、環境的にも1番優れたものであるという多くの欧米勢の自動車メーカーに対し(欧米勢は政治的にもそうせざるを得ないように仕向けられていたような部分もあった訳ですが)、日本の自動車メーカー特にトヨタ自動車などは『電気自動車だけが未来でも無いし、環境にやさしいと言う訳でもない』と異論を唱え、色々なタイプの研究をされていたようですが、ここに来て欧米勢ですら電気自動車を諦めはしないものの、ハイブリット自動車などに注力し出しているようですね(つまりはガソリンで動く自動車は思ったより延命されそうですね)。
つまり、『みんなが言うから正解ということでも必ずしもないし、多くのことは少しじっくり構えて考えないと分からないことも沢山ある』ということだという教訓があるように思ったりであります。
僕達の担いであります家づくりでも多くのトレンドがあります。情報の取得に関しても昔は建築業者の方がしやすく、お施主様は情報が少ないという非対称な状態が長かったわけですが、最近ではインターネットで何だって誰だって調べられ、情報に関してはその気になれば建築業者と同レベルで取得することすらできます(これは建築に限らずですが)。
建築を仕事でさせてもらっておりますモノとして僭越ながらひとつお話しさせて頂きますと、トレンドである家づくりがご自身にとって必要なものであるかの吟味をせず、『流行っているから』、『色々なメディアで同じような話がされているから』などを根拠にして家を考えることが即ちベストな家づくりになるということを約束するものではないということなんです。
服で言うと自分に似合わないものになったりであるとか、少し先になったら廃れちゃう考え方(トレンド)というのは家以外においてもこれまでも幾つもありました。そして、それまでそのトレンドを牽引してきたようなメディア人は蜘蛛の子を散らすようにどこかに行ってしまうことは、皆さんよくご存じの通りであります。
じっくり考えるということは疲れちゃうし、シンドイとは思います。しかしながら、家づくりは普通は一生に一度の大仕事ですし、他の高額品であれば買い替えをすることも出来るのかもしれませんが、家の場合は買い替えもそんな簡単な話ではないことは言うまでもありません。
是非腰を据えて、色々な角度からご自身が本当に必要な家の姿ってどんな風なのか考えて頂くと良いと思います。
勿論、僕たちのような建築会社に色々ご相談頂くのもとても良いと思います。何せ僕たちは家づくりばかりに関わっておりますので、お話しさせて頂けることも沢山あることかと存じます。
三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。