代表取締役 竹森 徳人 自己紹介へ

理想と現実の家づくり。

公開日:2025/01/28(火) 更新日:2025/01/28(火) 家づくりのこと・日々のこと

家づくりをするに当たって、誰だって家づくりなんて初めてのことだし、勿論失敗もしたくないと考え、色々な勉強をされてから家づくりを考えていくことになると思います。

 

それこそ、すこしネット検索をすれば色々な方が色々なことを『さもありなん』といった感じで語っています(僕も勉強で週に何本かの家づくり動画を今でも観るようにしています)。

ネット上の情報はそれこそ玉石混交とはこのことかと言った感じで、ユーザー様側は何が一体本当なのか?見れば見るほど・調べれば調べるほど分からなくなっちゃうと感じるようなことも結構な頻度あります。

 

 

最近の傾向のひとつに『性能』と言うものがあります。2025年度の国からの補助金を見ても、国もはっきりと『高い性能の家』という切り口の方向を向いていくように促してくれているような補助金の出し方だし、僕も高性能な家と言うのは基本賛成派でありますが、問題はその匙加減だと思っていたりなんです

(味付けでも塩ひと振りで味がすごく変わるけれど、その匙加減がとても難しいように、家の性能のどこまで追求するかの線引きもとても難しいことも重々承知しておりますが)。

 

つまり、例えば三重県に住んでいて北海道対応の断熱のスペックであれば冬はそりゃ安心だけど、それを実現するのに家が高額になってしまうということにどれだけ自覚的であるかということなんです。

 

『そりゃ理想を言えばね』みたいな話は家づくりだけでなく色々な場面で遭遇すると思うのですが、それをすべて実現しようとするのが大変難しいことと同じように(早寝早起きをして、週に3回は運動をしてお酒は呑まずに野菜中心の食事をするなどもよく言われますが確実に実現できている人を僕はあまり知りません)、家の仕様において、ネットで『今ならこんなハイスペックな家にしないとね』的に語られている家の仕様が『本当にどこまで必要なモノなのか?』ということは、改めてじっくり考えるべきだと思ったりなんです

(本当に難しいことだとは思いますし、高性能な家ということ自体には賛成です)。

 

それと各建築費用も高騰が続いてもいますので、『間取りはこうしたい』、『自然素材も使いたい』『北海道でも大丈夫な断熱仕様にしたい』など積みあがってきますと、膨大な費用増になりますので、良い落としどころ的な考えで色々ご覧になるのが良いようにも感じます。

 

それは電気自動車が発売された折は『これこそ未来だ!』みたいに言われたりしましたが、その歪みも見て取れるようになりましたし、今ネットで持てはやされている家づくりが『本当にあなたの求める家なのか?必要な家なのか?』いったん冷静になって考えるべき社会的状況になってきているようにも感じます。

 

大切なことは、一緒に住むご家族の健康と安全を担保しつつ、楽しくあまり無理のない家づくり全体の設計だと考えております。その中でスパイス的に家で自分らしさが表現できたら素敵だなぁとは思いますが。

 

  


 

三重県で注文住宅を建てるリビングモチーフキキです。

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