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木造軸組工法のデメリットと、それを克服する方法

公開日:2025/02/19(水) 更新日:2025/02/21(金) 家づくりコラム

木造軸組工法(在来工法)は、日本の住宅で広く採用されている建築工法のひとつです。

その自由度の高さや日本の気候に適した特性から、多くの人に支持されています。

しかし、どんな工法にもデメリットは存在し、木造軸組工法も例外ではありません。

今回は、木造軸組工法のデメリットと、それらを克服する方法について解説させて頂きます。

木造住宅を検討している方にとって、より安心できる家づくりのヒントになれば幸いです。

 

 1. 木造軸組工法の主なデメリット

① 耐震性に不安がある

木造軸組工法は、柱や梁を組み合わせて建物を支える構造のため、地震の揺れに対して強い設計が必要です。特に、接合部分の強度が不足すると、地震時に揺れが増幅される可能性があります。

② 施工の品質が職人の技術に左右される

木造軸組工法では、現場での手作業が多く、施工の品質が職人の技術力に依存する部分があります。技術の差が仕上がりや耐久性に影響を与えることがあるため、施工会社選びが重要になります。

③ シロアリや湿気の影響を受けやすい

木材を使用しているため、シロアリや湿気の影響を受けやすい点もデメリットとして挙げられます。特に、床下の換気や防腐処理が不十分な場合、木材の腐朽やシロアリ被害が進行しやすくなります。

④ 火災に弱いというイメージがある

木造住宅は、火災に弱いという印象を持たれがちです。確かに、木材は燃える素材ですが、適切な防火対策を施せば火災時の安全性を高めることができます。

⑤ 気密性・断熱性が低くなりやすい

木造軸組工法は、壁に開口部を設ける自由度が高いため、気密性や断熱性が低くなる可能性があります。特に、施工方法によっては隙間が生じやすく、エネルギー効率が低下することがあります。

 

 2. 木造軸組工法のデメリットを克服する方法

① 耐震性を高めるための工夫

木造軸組工法でも、以下の対策を講じることで耐震性を向上させることができます。

✅ 耐震等級3を取得する:耐震基準の最高ランクを目指すことで、地震に強い住宅を実現。

✅ 耐力壁の適切な配置:壁の配置バランスを考慮し、揺れに強い設計にする。

✅ 接合部の補強:耐震金物を使用し、接合部を強化する。

 

② 施工品質を確保する方法

✅ 信頼できる工務店や設計士を選ぶ:実績のある工務店や設計士を選び、施工の品質を担保。

✅ 第三者機関のチェックを受ける:住宅検査を受けることで、施工ミスを防ぐ。

✅ 定期的なメンテナンス:引き渡し後も定期的な点検を行い、品質を維持。

 

③ シロアリや湿気対策を万全にする

✅ 防蟻処理を徹底する:床下や基礎部分に防蟻処理を施し、シロアリ被害を防ぐ。

✅ 床下換気を適切に設計:湿気を溜めないよう、床下の通気性を高める。

✅ ヒノキや杉などの防虫効果のある木材を使用:これらの木材はシロアリを寄せ付けにくい特性があります。

 

④ 火災対策を強化する

✅ 難燃処理を施した木材を使用:燃えにくい処理を施した木材を採用。

✅ 火災報知機やスプリンクラーの設置:初期消火ができる設備を整える。

✅ 防火性能の高い建材を活用:石膏ボードなどの防火素材を適切に配置。

 

⑤ 気密性・断熱性を高める方法

✅ 高性能な断熱材を採用:セルロースファイバーやウレタン断熱材など、気密性の高い断熱材を選ぶ。

✅ 窓の性能を向上:樹脂サッシ+Low-Eガラスを使用し、断熱効果を高める。

✅ 気密施工を徹底する:隙間をしっかり埋める施工を行うことで、気密性を向上。

 

 3. 木造軸組工法のデメリットは対策で克服できる!

木造軸組工法にはいくつかのデメリットがありますが、適切な対策を講じることで克服は可能です。

 

  • 耐震性を高めるために、耐震等級3を取得し、適切な設計を行う。
  • 施工品質を確保するために、信頼できる工務店を選び、第三者機関のチェックを活用。 
  • シロアリ・湿気対策として、防蟻処理や床下換気を徹底する。
  • 火災対策として、難燃処理木材や防火建材を活用する。
  • 気密性・断熱性を向上させ、快適な室内環境を実現する。

 

これらの対策を講じることで、木造軸組工法のデメリットを克服し、安心・快適な住まいを実現できます。

三重県で安心して暮らせる家づくりをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

  


 

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